集まり部屋

設計/山之内裕一・山之内建築研究所

ちょうど一年前、着工直前の住宅計画を紹介した。その後の工事を無事終え、今回ようやく完成報告ができる。設計時の思考や言葉がその後どのようなカタチになったのだろう、恐る恐る検証したい。

最初は外観を特長づけているハイサイドライトについて、これは住宅中央部に自然採光を取込むことで、家族の「集まり部屋」を十字プラン上に成立させる重要な建築要素。ハイサイドライトは、南に向けた高窓で想定通りの威力を発揮している。予算の都合で開口面積を減少した影響は全くない。今年の北海道は、7月中旬から猛暑が続いた。夜間に10度近く下がる外気を利用するナイトパージなどのパッシブ手法だけでは苦しかった。今日現在、お盆過ぎの北海道には秋の気配が漂う、来夏までに吹抜けとハイサイドライトを活用した積極的な暑熱対策を検討しようと思う。ともあれ、2か月後に冬景色が待つこの地では、冬の備えが最重要で、「集まり部屋」という室内に戸外の要素を取込むコンパクトな空間構成が必要とされる。十字プランの中心に食卓を置き、家族がさまざまに自由な使い方をする。さらにどのような魅力が加わるのか、今後「集まり部屋」の変化が楽しみになっている。ウッドデッキは、庭と居間を結びつける役割を期待した。前面道路からの視線を遮るため1.4m高の木塀で囲った結果、居間がウッドデッキを取込み「集まり部屋」が外部に拡張している。

江別の平屋Ⅱ  詳細情報

  • 所   在 :北海道江別市
  • 構造・規模 :補強CB造一部木造、平屋
  • 敷地面積  :300.00㎡
  • 延床面積  :101.26㎡
  • 設計監理 :山之内建築研究所/山之内裕一
  • 施   工 :松浦建設
  • ブロック施工:よねざわ工業
  • 竣  工 :2021年3月

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