カスタマイズできる家

設計/山之内裕一・山之内建築研究所

去る6月2、3日に延べ千人を超える多数の参加者のもと「きた住まいるヴィレッジ」が開幕しました。私たちが設計した住宅は、一定期間公開された後、居住希望者に引き渡されることになります。

このプロジェクトは、「北海道がおススメする住宅事業者「きた住まいるメンバー」である6組の建築家×地域工務店が、緑・農・住のまち南幌町を舞台に、地域に根差した豊かな暮らし、まちづくりを提案する新しいタイプの住宅展示場です。」(配布パンフレットから)北海道と南幌町および北海道住宅供給公社が主催し、北方建築総合研究所と日本建築家協会北海道支部および北海道ビルダーズ協会がオブザーバー参加、そして環境性能の実測を北海道大学の協力で行います。

ここで私は「カスタマイズできる家」を設計しました。

そもそもカスタマイズとは注文に応じてつくる、という意味です。しかし現実は建売住宅「レディーメイド」です、注文住宅「カスタムメイド」ではありません。しかしプロジェクトに関わってからずっと、建売住宅であっても満足度が高い注文住宅的に作りたい、と考えていました。具体的にいくつかの選択肢を用意しておき、最終的には居住者の選択に委ねる、住まう人と出会うまで「時間」を一瞬止めておこうと考えたのです。これは特別な手法ではありませんが、厄介なのは増床です。そこで、屋根と柱だけの小屋を作り、増床スペースとして小屋を積極的に提案することにしました。家族の変化に応じて床面積を改変している歴史的建造物の研究から学んだことでもあります。家族の生活と建築空間が響きあう家。それが「カスタマイズできる家」なのです。

カスタマイズできる家  詳細情報

  • 所   在 :北海道南幌町
  • 構造・規模 :補強CB造および木造、平屋
  • 敷地面積 :337.80㎡
  • 延床面積 :115.93㎡
  • 設計監理 :山之内建築研究所/山之内裕一
  • 施   工 :晃和住宅
  • ブロック施工:よねざわ工業
  • 設   計 :2017年
  • 竣  工 :2018年6月 現在、居住希望者を募集しています。(本紙第2964号、第2977号、第2986号参照)

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