低炭素コン製造開始、生コンにCO2を固定 會澤高圧

會澤高圧コンクリート(本社、北海道苫小牧市若草町、社長=會澤祥弘氏)は11月12日、練り混ぜ中のコンクリートにCO2を噴射して固定化し、低炭素コンクリートを製造するカナダ、カーボンキュアの技術を国内で初めて実装したと発表した。同社は手始めに主力コンクリート製品である住宅用H型PCパイルに使用するコンクリートを今年度内に全て低炭素コンクリートに切り替える方針で、その他についても順次、切り替えを進める。カナダ、カーボンキュア・テクノロジーズが開発した技術は、北米を中心に500を超える工場が導入済。空港や道路などのインフラ整備を中心に急速に普及が進んでおり、アマゾンがバージニア州に建設する第二本社ビルにも採用が決まったという。會澤高圧は2020年7月にカーボンキュアとライセンス契約を締結。またCO2の供給を担う産業用ガス大手、エア・ウォーター(大阪市)とも技術提携して札幌菊水工場(札幌市)の生コンプラントと鵡川工場(むかわ町)のコンクリート製品プラントに専用のCO2貯蔵タンクやCO2計量装置、ミキサー内部にCO2を直接注入する装置などを設置すると共に、低酸素コンクリートの配合修正などを進めてきた。

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