道路2巡目点検修了、要修繕が5.6万橋 道路メンテナンス年報  

国土交通省は8月26日、橋梁・トンネルなどの2023年度点検結果を、「道路メンテナンス年報」として公表した。年報では2巡目の点検が終了した23年度までの点検や診断結果、措置状況についてまとめた。橋梁・トンネル・道路附属物の2巡目の点検実施状況は橋梁99.4%、トンネル98.6%、道路附属物等99.3%で、いずれもほぼ計画通り点検が完了している。23年度末時点で、次回点検までに修繕が必要な判定区分Ⅲ・Ⅳの診断となった橋梁は5万6463橋で、全体の8.1%だった。橋梁の修繕等措置の実施状況では、1巡目の点検で判定区分Ⅲ・Ⅳの橋梁の修繕措置状況を見ると、国と高速道路会社が100%着手済となる一方、地方公共団体の着手率は84%にとどまり、残り16%の橋梁で修繕措置が未着手となっている。また、1巡目の点検で健全又は予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態(区分Ⅰ・Ⅱ)と判定された橋梁のうち、修繕等の措置をしないまま、5年後の2巡目の点検で、区分Ⅲ ・Ⅳの判定に遷移した橋梁が4%あった。同様にトンネルでは判定区分Ⅰ・ⅡからⅢ・Ⅳへの遷移が15%あり、建設後経過年数に比例して、判定区分Ⅰ・Ⅱから判定区分Ⅲ・Ⅳに遷移する割合が高くなっている。

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