北風から守る家

設計/山之内裕一・山之内建築研究所

北広島のコートハウスは、敷地の北西側に住宅を配し中庭をはさんで南東方向に視線を開放した平面配置が特長の戸建住宅です。幸い東側隣地は住宅が建つことのない公園緑地で、しかも周囲を眺望できる高台という恵まれた敷地です。自分の住宅に取り囲まれ緑あふれる中庭で充実した家族の時間を過ごすことができます。北海道では、冬場一般的に北西から寒風が吹きます。敷地の北西角を建物で固めたのは、隣家からのプライバシーを守るためですが、同時に冬期間の季節風対策でもあります。構造は、1階をコンクリートブロック、2階を木造とする混構造としました。水回りや居間や台所食堂など個室以外の部分が集中する1階をコンクリートブロックとし、地震等の災害時にも信頼できる耐久性と熱容量の大きな躯体による蓄熱性能を期待しています。北広島のコートハウスは、老朽化した既存住宅の建て替えです。断熱性能はもちろんのこと、暖房システム、換気システム、有害物質の徹底的な排除等、新築住宅に寄せられる期待値は多大なものがありました。

竣工後16年を数えた今年、久しぶりにクライアントへ住宅の具合を問合せしてみたところ、「居住性も含めどこも特別に手を入れる必要がありません」というクライアントからの言葉が返ってきました。現在、庭に面するデッキ木材を交換した以外、新築時同様メンテナンスフリーの住宅として家族を守っています。

北広島のコートハウス  詳細情報

  • 所   在 :北海道北広島市
  • 構造・規模 :補強コンクリートブロック造、一部木造2階建
  • 敷地面積 :352.35㎡
  • 延床面積 :159.23㎡
  • 設計監理 :山之内建築研究所/山之内裕一
  • 施   工 :株式会社内池建設札幌支店
  • 竣  工 :1998年
  • 撮   影 :半村隆嗣

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