石炭価格変動分を売価にスライド 太平洋セメント

太平洋セメント(本社、東京都文京区、社長=不死原正文氏)は10日、石炭価格の変動をセメント販売価格に適時反映する「石炭価格サーチャージ制度」を9月1日出荷分から適用すると発表した。実施は1年間の期間限定とし、値上げとは別枠扱い。それ以降は23年6月時点で判断する。財務省の一般炭価格通関データと、同社の基準価格(1トンあたり2万2000円)との差額に、セメント製造に必要な石炭量の原単位を掛け合わせ、このうち90%を顧客に上乗せするサーチャージ額とし、残り10%は同社が負担する。9~10月のサーチャージ額は、5~6月の平均価格から算出する。初回金額は8月中旬に同社ホームページで公表する。

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