3DCPで重力擁壁構築、国内最大級のプリンター施工 吉村建設・ポリウス  

京都市内の市道、中山石見線の整備工事(京都市西京区大原野石見町地内)で、建設用3Dプリンターを活用した国内最大規模の施工が行われている。「(総合評価)3・3・5中山石見線道路改築(その22)工事」として発注されたもので、施工主体は吉村建設工業(京都市中京区)、技術面でポリウス(Polyuse、東京都)が協力している。11月6日、発注者や報道機関を対象に現場見学会が開催された。工事は都市計画道路3・3・5号中山石見線整備の一環で、道路土工、排水構造物工、ジオテキスタイル補強土壁工、カルバート工などを組み合わせ、複雑形状で型枠作業の負担が大きい3区間に建設用3Dプリンターを採用した。 3Dプリンターを適用しているのは、総延長107mの重力式擁壁、垂直盛土天端に設ける笠コンクリート157m、ボックスカルバート上部の小型擁壁9mの3種類で、総延長は273mに及ぶ。造形したのはいずれも埋設型枠で、中空構造の部材を現場近くのヤードで製作し、所定位置に据え付けてから内部に生コンクリートを充填して一体化した。

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