24年度予算概算要求 公共事業関係費19%増   

国土交通省は8月24日、2024年度予算の概算要求を発表した。一般会計の国費総額は7兆388億円(前年度比19.1%増)。このうち公共事業関係費は6兆2909億円(同19.0%増)で、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」は前年度に続き金額を示さない事項要求とした。公共事業関係費の内訳は、災害復旧などを除いた一般公共事業費が6兆2333億円(同19.2%増)、災害復旧等には前年度横ばいの575億円を計上した。重点項目別の主な要求内容を見ると、国民の安全・安心の確保では、気候変動による水害や土砂災害の激甚化に対抗する「流域治水」の加速化・強化に8002億円を要求。中小河川を含めた洪水氾濫を防ぐための抜本的な治水対策や、浸水被害地域での再度災害防止対策、雨水貯留浸透施設の整備に加え、気候変動の影響を踏まえた河川整備計画の見直し、浸水想定区域図の作成による水害リスク情報の充実に取り組む。民間企業の敷地に雨水貯留浸透施設を整備する支援策も打ち出す。

 

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