自転車環境創出指針改定へ 道路空間再配分を推進 国交省
国土交通省と警察庁は、自転車通行空間の整備を推進するため、「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」を改定する。2日に開かれた「安全で快適な自転車等利用環境の向上に関する委員会」では、事業者へのヒアリングや既存事例の調査など進めて、2026年度の改定を目指す方針が示された。自転車が安全に走行できる専用空間の整備を重点化するとともに、自転車通行の妨げとなる通行帯上の停車問題についても、対策を検討する方針。課題解消に向けて、自転車通行空間の設計の考え方や各手法の留意点などを整理し、改定ガイドラインに反映させる。見直しの方向性としては、①自転車ネットワーク計画の考え方の整理、②データ活用による検討手法の体系化、③道路空間再配分の充実、④再配分手法・事例集の整備、⑤停車抑制対策の検討──の五つを柱とした。
このうち道路空間再配分の充実では、路肩部や歩道部を活用して自転車が通行できる空間を確保する手法を取り入れる。車道部では、路肩部の通行幅を広げるため、街渠のエプロン部の縮小、側溝の移設、幅の狭い街渠の採用などが検討項目として示された。また、グレーチング上部を通行可能とするための蓋構造の工夫や、排水マス段差の解消を図ることも位置づけられている。
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