土木学会（ＪＳＣＥ、会長＝上田多門氏）は、9月14日から16日まで国立京都国際会館と京都大学吉田キャンパスで令和４年度土木学会全国大会を開催した。14日には上田会長が「グローバルな課題・視点と土木技術・技術者」と題して基調講演を行ない、SDGsをはじめとするグローバルな課題を、グローバルな視点で解決できる若い人材を育成する仕組み作りに取り組む考えを示した。また今年度の会長プロジェクトについて、家田元会長が日本の土木の現状を正しく認識するため『インフラ診断』に取り組み、谷口前会長が『ビッグピクチャー』で土木の目指すべき将来像を示すなどインフラに目を向けた取組みを進めたことを踏まえ、「人材に目を向け、日本の土木を人材の観点から正しく認識し、目指すべき人材の姿を明示したい」と表明。グローバルな課題をグローバルな視点で解決できる人材を、土木グローバル化総合委員化や日本建築学会とのタスクフォースを通じて育成し、グローバルな視点を持ち、グローバルな課題に対処できる土木の人材、とりわけ若手、女性、外国人が育つ仕組みを構築する考えを示した。また建築学会と協働する長期的な仕組みの構築にも意欲を示した。

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