No.39 この1~3月の製造業は、経常利益63%増です。コロナ前の1~3月期との比較です。我が業界もジャンプアップの時です。

我が業界の各企業が目指すべきことは、(業界としての総売り上げを伸ばす)である。(企業間の競争に勝つ)では伸びないのである。

1.現在、当業界の年間総生産量は約4500万トンで、長い間増えていない。

2.年間10%の新需要を増やすことを目標に努力しましょう。どういうやり方をするかを、まず考えましょうそして実現を目指しましょう。

3.脱却すべきは「同業者に勝つ」です。目指すべきは「他材料に勝つ」です。鉄やプラスチックやアスファルトの用途を、我々の製品に変えることです。これをやると、膨大な新需要が生まれます。「生コンを製品に」の発想から脱皮しましょう。コンクリートは、キロ4円です。鉄は数十円、プラスチックは何百円。ものすごく安い材料です。

4.コンクリートで作ったものが、世界では品質レベルとして多種多様になっているのです。この点に注目し、努力しましょう。生コンを2時間運んで、バイブレーターなしで打設出来ること、この条件の付いたコンクリートは、最低の品質レベルであることに注目しましょう。今は、はるかに高いレベルが出現しています。その活用を当業界で実現しましょう。「コンクリート関連の日本の規格に合格すればよい」この発想は何十年も前から続いている古いもので、品質保証が実測値の1/3しか出来ないのは情けないことです。これを、大きく改善出来る時代となっています。技術の進歩です。

5.「コンクリート製品は、単に生コンに形をつける」の時代は、とっくに過ぎています。「ある用途に対して、どれだけすばらしいコンクリート製の商品を売るか」に大きく変化しています。圧縮強度1000㎏/㎟の時代です。出来上がりコンクリート製品を、どれだけすばらしいものに出来るかという時代に変化しています。

6.海外では、コンクリート製品の世界は、ものすごく進歩しています。日本は、非常に遅れています。海外に追いつきましょう。我が業界は、すばらしくなった技術を合成して、鉄やプラスチックやアスファルトといった、他材料の使用分野で勝つことを目指しましょう。生コン車で2時間運んで使用する現場打ちと工場で優れた条件で生産する製品と、はっきり差別化しましょう。最近、大進歩した技術がこれを助けてくれます。これらの新技術を知ることからスタートになります。

原田は、足を骨折して入院1ケ月です。病床でこれを書いています。もう1ケ月かかるようです。どうぞよろしくお願いいたします。

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