増し積み擁壁が崩壊、福島県沖地震調査報告 土木学会、地盤工学会
土木学会東北支部と地盤工学会東北支部は、今年3月16日深夜に発生した2022年福島県沖地震の被害調査結果の速報についてオンラインで報告した。報告会では日本大学の中村晋上席研究員が「地震の概要・東日本大震災、2021年福島県沖地震との比較」、東北大学の運上茂樹教授が「構造物の被害・白石市、国見町、桑折町、伊達市周辺の被害」、東北学院大学の飛田善雄名誉教授が「福島県相馬市および宮城県南部の被害状況(建物・造成地)」、日本大学の仙頭紀明教授が「福島県相馬港の被害」、復建技術コンサルタントの佐藤信吾氏が「造成宅地・液状化被害・東日本大震災被害との対比」をテーマに、被害状況について報告。最大震度6強を観測した福島県相馬市では、過去の地震でダメージを受けていた場所で擁壁の崩壊などが発生。また仙台市の震度は5強だったが、下段が玉石積みで上段がブロック塀の増積み擁壁で崩壊が確認された。
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