3DPワインタンク ワイナリーと実証実験 會澤高圧
會澤高圧コンクリート(本社、北海道苫小牧市、社長=會澤祥弘氏)は12日、コンクリートワインタンク開発普及プロジェクト「よっつめのテロワール」を開始したと発表した。テロワールとは、ワイン(ふどう)造りの決め手となる「気候」「土壌」「地形」の3つの条件。コンクリートが持つ透気性と造形性はワインの熟成に最適で、コンクリートワインタンクは4番目のテロワールになる可能性を秘めているとして、本格的な製造に向けた実証実験を北海道、山梨県、長野県の3か所のワイナリーと開始。現在主流のステンレス製タンクと比べて、ワインの成分や味わいにどのような違いが出るのかを検証する。3か所のワイナリーに、3Dプリンターで製作したエッグ型コンクリートタンクとステンレスタンク(各500L)を用意し、ブドウや醸造方法などを同一条件下でワインを醸造。来年1月を目処に、できあがったワインの有機酸やミネラル分、ペーハー値、生産プロセスごとの違いなどをワインの専門家が検証し、コンクリートタンクがどのような影響や変化を及ぼすのかを把握する。
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