教養としてのCB建築(予習編)

山之内裕一・山之内建築研究所

今年も早いもので1/4を過ぎようとしています。今回は新年の初頭に誓った「ブロック建築への漸進的な関わり」のスタートです。具体的には、ブロック建築を体系的かつ専門的にとらえたいと考えています。初めての街で路地に迷い込んだ状態を、視界が開けた場所から見つけるような感覚です。簡単ではありませんが、実は、そのヒントがあります。

私は、2003年から16年間、とある大学で非常勤講師を経験しました。工学部ではなく文学部心理応用コミュニケーション学科に学ぶ学生たちが、身近な建築空間を読み解き暮らしに役立てようとする領域越境プログラムです。技術トレーニングを主眼としない、いわば教養としての建築を学ぶのです。

講義初日は、お互いに緊張するもので、いわばクライアントに設計案の説明をする時と同様、「建築は床・壁・屋根でできている、というところから始めます」私の声で緊張が解けるのでした。(画像1,2)

建築は生命と財産を守るシェルター(画像3)。多様な風土の中に固有の敷地を持ち、それぞれに影響し合いながら、見る見られる関係性の中で、建築が記憶を紡ぐ街並みを構成する。そこでは建築が風化熟成する時間があり、歴史を育む(画像4,5)。

建築空間の「かたち」の成り立ち、法則、光や素材やスケールやプロポーションなど私たちの知覚、尺度の関係、寸法の関係、具体的な部位、家具や建具、それらが備えるべき性能など、多岐多様に学ぶ。

これらは、初めて学ぶ学生向けに用意したものですが、教える側もまた建築空間の見方、関わり方が深くなり今まで気づかなかった事柄が見えてきます。遠回りではありますが、ブロック建築へ迫る最初のページとして目を通しておきたい。

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