カーボンリサイクル原料のU字溝を試行 国土交通省  

国土交通省は直轄工事「成瀬ダム原石山採取工事第1期(秋田県雄勝郡東成瀬村)」に、カーボンリサイクルセメントで製造したU字溝を試行適用した。住友大阪セメント(本社、東京都港区東新橋、社長=諸橋央典氏)が、CO2を再資源化した人工石灰石を用いて製造したカーボンリサイクルセメント(以下CRC)を原料に、大成建設(本社:東京都新宿区西新宿、社長=相川善郎氏)がU字溝を製造し施工した。廃石こうボードに含まれる酸化カルシウムを抽出し、CO2と反応させ人工石灰石として再資源化したもの。セメント製造で石灰石から生じるCO2を人工石灰石としてコンクリート中に固定するカーボンリサイクルに加えて、廃棄物中のカルシウムをリサイクルするという二つの点で循環型社会の実現に貢献する。施工は10月末に完了し今後、従来のコンクリート製品と同等の強度や耐久性を持つことなどを確認する。

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