環境配慮型「有機体ブロック」海藻や付着生物が育成 環境内水面資源研
環境内水面資源研究所(本社、山形県鶴岡市、社長=佐藤嘉氏)は、海藻や付着生物の定着を促す環境配慮型の人工構造材「有機体ブロック」を開発し、産業廃棄物の中間処理・再資源化の業界大手、石坂産業(埼玉県)との共同実証実験で効果を確認した。有機体ブロックには、石坂産業グループのアイエスエンジニアリング(埼玉県所沢市)が開発し、建設技術審査証明を取得済のリサイクル盛土材「NS‐10」を採用。セメントはほとんど使用せず、海水中でもpHバランスに優れた適応性を持ち、ゆるやかに分解されながら最終的には砂や栄養塩として自然に還る循環型の素材で、生物定着性や分解性、構造安定性といった複合的な機能の両立を実現する。実験では設置からおよそ500日で藻類の繁茂と魚群の回遊が観察されており、藻場の回復とともに、稚魚や稚貝のすみかとなる多様な環境を形成することを実証した。
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