No.37 コンクリート製品企業の経営者が悟るべきこと

日本の上場企業全体のデータが発表されています。

安倍内閣になってからの、6年間で、全企業のトータル利益は、7兆円から、30兆円と4倍強になりました。

今の世の中は、コロナばかりが注目され、大騒ぎですが、今年の第一、第二、第三の四半期の全上場企業の業績は素晴らしく、2割の企業が、連続最高益を出しています。株価も、それを反映して、日経平均は、バブル崩壊後の30年間の最高値を大きく抜いてきました。

振り返って、わが業界を見てみますと、ここ30年、変化が非常に小さい状況です。利益が4倍どころか、微変動と言ってもよい状況です。他業界で、企業がこれだけ大発展している理由は、新しいことに、取り組んで、業績ジャンプの結果を出しています。

株価がなぜこんなに高くなっているか分かっておられない方が多いと思います。よく見ると下がっている株もあるのです。特に消費関連が悪いです。最近のニュースは、悪いことばかり注目のくせがついており、我々は実態を、良く分析しなければいけない時代となっております。

われわれの業界が、反省すべきことが、多々あります。

その好例が、ヒューム管です。

下水道の赤字が、30兆円以上、累積しています。

下水道展に行くと、1/3が下水道の補修関連です。下水の配管はコンクリート製が、ごくわずかなのです。鉄とプラスチックばかりなのです。我々は、鉄のパイプは、450万トン売れているのに、なぜコンクリートパイプが、僅か20万トンかということに注目すべきです。需要が多い内径30㎝は原価が高く、採算に合わない現状で、殆んどプラスチックのパイプです。

ドイツは、ヒューム管工場が、ゼロになり、即脱パイプが、100%です。ドイツの最後のヒューム管工場は、東ドイツに一つだけあったのですが、東と西の合併直後には、完全にゼロになりました。遥か昔のことです。日本では、ヒューム管メーカーはコンクリート製品メーカーのベストテンに入っています。又、即脱パイプの総販売量は、僅かです。パイプの即脱成形機は、ものすごく進歩し、1台での1日の生産本数は3,000本となり、同じ成形機で他のいろいろの製品も出来る様になりました。日本では、まだありません。円型以外のパイプも生産可能のマシンとなりました。

とも角、即脱マシンが大進歩です。使用を一刻も早くスタートすべきです。

4月に、これを解説します。即脱万能機が出現しており、即脱出来る品種が、82種の製品になりました。品質が、大きくレベルアップしました。ILBの生産マシンも、厚さ25㎜~500㎜までの製品の万能機で生産可能の時代となりました。

以上

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