ブロック造住宅の車庫

設計/山之内裕一・山之内建築研究所

今回は、住宅に併設された車庫について、考えてみたい。いかなる用途であれ建築には変わりがない。したがって車庫も住宅と同様にデザインが重要なのだ。かくして車庫は、住宅本体と同じスタンスで設計することになる。車庫は通常、居室ではない。断熱気密などの配慮をしない分、よりシンプルに建築としての価値付けが求められる。

今回の車庫では、顔料を混ぜた黒灰色のコンクリートブロックを採用した。同じコンクリートブロック造の住宅本体との相違を際立たせるためである。また、屋根型を強調するため、切妻屋根の下弦材は鉄棒タイビームとしシンプルな形を追求した。車庫平面は、3台分のスペースを取っている。倉庫兼用のスペースに1台を収納、他の2台はオープンな駐車スペースとしている。外観は、半分をカラマツ燻煙材で覆った。その中心に190センチメートル角の色ガラスブロックでイタリア国旗を表現、イタリア車好きのクライアントへのオマージュとしている。

建築のデザインを決める要素に素材と色彩がある。さまざまな素材が手に入る現在でも、長い時間に耐え素朴で風格のあるものが建築素材に適している。自然素材であれば、もの自体の色彩をもち、自然との応答によりさまざまに変化する表情を見せてくれる。コンクリートブロックもまた無垢な素材感を持つ、第二の自然素材である。私がコンクリートブロックを礼讃する理由でもある。

美しが丘の家  詳細情報

  • 所   在 :北海道札幌市清田区美しが丘
  • 構造・規模 :補強CB造一部木造、2階建
  • 敷地面積 :330.58㎡
  • 延床面積 :152.54㎡
  • 設計監理 :山之内建築研究所/山之内裕一
  • 施   工 :札建工業株式会社
  • ブロック施工:よねざわ工業
  • 造  園 :政村庭園/政村悦啓
  • 竣  工 :2006年

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