ブロック躯体ができた

コンクリートブロック積の作業を見ていて思い出す一冊がある。50年前にノーベル文学賞を受賞したソルジェニツィンの代表作「イワン・デニーソヴィチの一日」。その中に、スターリン時代の収容所の強制労働であるコンクリートブロック積の様子を描いた場面がある。ブロック積に魅せられた主人公が、自ら働く喜びさえも感じながら作業をする様子が生き生きと描かれている。モルタルをーぺたり!ブロックをーぺたり!ぐっと押して、ぐあいをたしかめる。モルタル。ブロック。モルタル。ブロック…(江川卓訳・講談社文庫より)片手で持ち上げられる重量のブロックを重ね、最小限のモルタルを挟み込む。コンクリートブロック造は石積と同じように、単純な構造で建築空間をつくることができる時代を超えた建築手法である。現代の工事現場においても、職人の想いが伝わってくる。だから単純な臥梁で囲まれた建築空間に想いを込めることができる。ブロック積工程が終わり、臥梁の配筋と型枠の取付を経て、コンクリート打設が無事終了した。養生期間を経て、いよいよ躯体の完成である。

(山之内裕一/山之内建築研究所)

2020年7月27日第3097号

ブロック躯体ができた 詳細情報

  • 江別の平屋1(プロジェクト2020 HOUSE1)
  • 所  在:北海道江別市
  • 構造規模:補強CB造および木造、平屋
  • 敷地面積:266.00㎡
  • 延床面積:107.97㎡
  • 設計監理:山之内建築研究所/山之内裕一
  • 施  工:株式会社 松浦建設
  • ブロック施工:株式会社 よねざわ工業
  • 設  計:2019年8月~2020年1月
  • 竣  工:2020年9月予定

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