低炭素型セメント材 EVバス路線に適用 大林組など 

大林組(本社、東京都港区港南、社長=佐藤俊美氏)は8日、太平洋マテリアル(東京都)と低炭素型の高性能セメント複合材料「ユニバーサルクリートGX」を共同開発したと発表した。同技術は、大阪・関西万博で実施する来場者移動EVバス技術実証で、走行中ワイヤレス給電システムの道路設備に適用された。ユニバーサルクリートGXは、モルタルとポリプロピレン短繊維で構成する材料。セメントの一部を高炉スラグ微粉末などの産業副産物に置き換えており、従来の高性能セメント複合材料と比較して、製造時のCO2排出量を約50%低減する。磁性を有する素材を使用せず、繊維による補強効果により、0.5%程度の引張ひずみでも引張強度を保持する性能を有しており、一般のセメント系材料より高い耐久性を実現する。

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