低炭素コン試行工事、半数以上が「コスト増」 国交省   

 

国土交通省は日、2022年度から24年度末にかけて実施した、低炭素型コンクリートの試行工事の状況をまとめた。全国17道府県51件の直轄工事で低炭素型コンクリートの試行を実施し、合計で約1万1000㎥の低炭素型コンクリートを活用した。低炭素型コンクリートは、高炉スラグやフライアッシュなどでセメントを55%置換、またはそれと同等以上の排出削減効果のあるコンクリート。試行工事の内訳を見ると、代替材料として高炉スラグ微粉末を使用したものが50件、高炉スラグ微粉末とフライアッシュの混合が1件だった。工法別では、プレキャストコンクリートが49件で、現場打ちコンクリートは2件にとどまった。試行工事で供給された低炭素型コンクリートの価格を従来品と比較すると、低炭素型コンクリートが「安価」は9%、「同価格」は34%、「微増(CO2トンあたり3000円未満)」は2%、「増加(CO2トンあたり3000円以上)」は55%だった。

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