ブロック塀耐震実証実験 Eディフェンス使い実施 防災科研

防災科学技術研究所は16日、世界最大級の大型地震再現施設「E-ディフェンス」(兵庫県三木市)を使い、コンクリートブロック塀の耐震性能検証実験を行った。建築基準法に適合したブロック塀をはじめ、差筋を用いた基準法不適合ブロック塀、さらに新構造のブロック塀など8種類のブロック塀などを20×15mの巨大な振動台の上に施工。「恐らく世界初(関係者)」となる本格的かつ大規模な内容となった。実験では高層建築の耐震設計に用いられる地震波(建設省告示波)と、阪神・淡路大震災の地震波の2種類で振動台を加振。震度5弱から6強まで段階的に加振レベルを増幅して、試験体の挙動を計測した。震度5弱ではいずれの試験体にも変状は見られなかったが、震度6弱に加振レベルを上げると、建築基準法不適合のブロック塀は根本から倒壊。一方、それ以外の正しく施工されたブロック塀は、阪神・淡路大震災と同じ震度6強の地震波で加振しても倒壊することはなく、ブロック塀がねばり強い構造であることを実証した。

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