コンクリート専用のCO2固定量測定装置開発 東大など

東京大学大学院の丸山一平教授と分析装置のリガク(東京都)、太平洋コンサルタント(同)の研究チームは、コンクリートなどセメント系材料を用いた素材中のCO2固定量を簡易に評価できる装置を開発した。簡易に測定する手法はこれまでなかった。コンクリート関連分野では、カーボンニュートラルの実現に向けて、CO2を無機炭酸塩の形で固定化する技術の研究開発が進められている。一方、CO2がどの程度コンクリートに固定化されているかを調べるには、数日かけて数㎏のコンクリートを均一な粉末にして数十㎎の量で複数回測定する必要があった。 今回開発した装置は、コンクリートの代表的な寸法の試験体を粉砕せず、そのまま設置・加熱して発生したガス中のCO2濃度を計測し、試験体に含まれるCO2量を測定する仕組み。数㎏のコンクリート試験体をそのまま測定することができる。

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