No.66 9月になりました,改めて自社の業務を長期的視野で分析してみましょう
今後の経営方針を考える時に、多くの方が前年度と今年度の業績を比較しますが、やるべきことは、この10年間の業績を比較検討することです。その数字を頭に置いてから、今後の目標と計画を立てましょう。この10年間で、売上と利益、生産トン数がどの位伸びたのか、自社の成長率をチェックしましょう。1人当たりの売上げと利益も確認しましょう。
その他にも確認・検討すべき項目があります。
- どの業務に、何人要しているか
- 総労働コストはどう推移しているか
- 在庫・生産・出荷状況の詳細と推移
- 大局的生産計画と実生産状況の比較
- デッドストック状況を踏まえた生産計画立案の反省・見直し
- 型枠毎の年間回転率
- 製品別の生産額と製造コストのデータ分析
- 超長期在庫品の洗い出し
- 在庫位置の再検討。年間出荷重量の多いものはデリバリーしやすい場所にストック。かさばるものは遠くへ、小物は近くへ
- 出荷メンバーの稼働状況の調査、余剰時間の活用状況調査
- 型枠1種類毎に年間使用回数を調査し、準備すべき最適台数を検討
- 見込み生産では、どういうデータに基づいてどう計画するのかルール決めをしましょう
もうひとつ、製品品質のバラツキを小さくする対策を検討することをおすすめします。例えば材料の生産改革です。
①砂利、砂は貯蔵ホッパーの出口で個別計量します
②個別軽量した骨材をスキップからミキサーへ投入する際、骨材は一括投入し、まず空練りします。
③ミキサー底板には特別な水分測定機をセットします。ミキサー底板に触れる骨材の水分量で、瞬間測定することができる最新設備です。ミキサー内のバラツキがなくなるとOK信号が出て、その時の測定水分量が全自動でコンピューターに送られ、所定の%にするのに必要な水分量が全自動で計算して水が添加されます。この方式により品質のバラツキが無くなると、試験室の人員は一人で済むようになります。
この方式を導入して自社の製品バラツキをなくし、省力化・効率化を実現しましょう。一連の装置は入手可能です。スランプ測定でコンクリートの品質を判断する方法から脱却しましょう。スランプ以外にも、品質に影響を与える要素が色々あることを認識してください。
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