コンクリ製スペーサ、タグでPCa部材を追跡 三井住友建設  

三井住友建設(本社、東京都中央区、社長=柴田敏雄氏)は、プレキャストコンクリート(PCa)部材のトレーサビリティーを実現する「RFタグ埋込型コンクリート製スペーサ」を開発し、自社のPCa工場に導入した。RFタグはKISCO(大阪府)、スペーサはドーケン(福岡県)が製造した。

 新たに開発したスペーサは、コンクリート製のためPCa部材と親和性が高く、鉄筋と型枠の間隔(かぶり厚さ)を確保する通常の鉄筋コンクリート製品用スペーサと同様に使用できる。最大90N/㎟までの強度に対応し、かぶり厚さのオーダーメイドが可能。RFタグはUHF帯域を採用し、最適なチューニングにより設置状態で約1mの通信距離を確保。コンクリート内蔵型として高い通信安定性を実現した。また、タグをスペーサ内部に埋め込む構造としたことで、打設後の剥離や保管・積込時の損傷リスクを低減。これにより、PCa部材の製造開始から保管、出荷、現場搬入時の受入検査まで、生産管理情報を一元的に把握できるようになり、生産性の向上が期待される。

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