火山ガラス微粉末使い環境コンクリ 西松建設など
西松建設(本社、東京都港区虎ノ門、社長=髙瀨伸利氏)と戸田建設(本社、東京都中央区八丁堀、社長=大谷清介氏)は4日、火山ガラス微粉末を用いた環境配慮型コンクリートの共同研究に着手したと発表した。火山ガラスは火山性堆積物を主原料とする天然ポゾランで、火山堆積物のシラスが広く分布する鹿児島県では利活用が進んでいる。火山ガラスを一定の粒度に調整した火山ガラス微粉末は、①焼成不要でセメントと比較して、製造における環境負荷が小さい②原料となる火山性堆積物は国内に広く分布しており、運搬時の環境負荷の低減が期待できる③セメントや骨材との置換使用で、コンクリートの圧縮強度や耐久性の向上が期待できる―などの特長を有している。両社は今後、今後は、生コン工場で出荷を想定した試し練りや、模擬試験体による強度、耐久性、施工性等の確認を行うと共に実出荷時のCO2削減量を試算するなど、実構造部への適用に向けた検討を進めていく。
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