海水と工場排ガス使い炭酸カルシウム量産へ
製塩の日本海水(本社、東京都千代田区神田駿河台、社長=西田直裕氏)など4者から成る研究チームは、CO2と海水を原料とする炭酸カルシウムの連続製造を開始する。製造時にCO2排出がほとんどなく、コンクリート原料のほか、ゴムやプラスチック、化粧品への利用を提案する。現在実施しているベンチ試験では、一度に数㎏の炭酸カルシウムを回収している。純度は97%で比表面積は1グラムあたり1㎡と工業利用に適した品質だという。研究グループは、設備を連続生産用に改良して、25年夏を目途に稼働を始める。生産量は週間100㎏程度で、炭酸カルシウム1㎏あたり0.4㎏のCO2を固定化できる。さらに1週間で1000㎏ベンチスケールでの生産性を検証して、順次供給量を拡大。27年に年産5万トン以上を目指す考え。
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