流域治水をバージョンアップ  国土交通省   

国土交通省は、今後の気温上昇を2℃に抑えるシナリオでも、2040年頃には気候変動により降雨量や河川流量、洪水発生頻度が高まり治水安全度が目減りするとして、流域治水の取り組みをバージョンアップする。流域治水プロジェクトは、国や流域の自治体、企業などあらゆる関係者が協働し、河川整備をはじめ雨水貯留浸透施設の整備、土地の利用規制、利水ダムの事前放流など、各流域で実施する治水対策を事業者ごとに取りまとめたもの。ことし3月時点で、全国109の1級水系と約500の2級水系で策定・公表している。試算によると、40年には降雨量が1.1倍、流量が1.2倍、洪水発生頻度が2倍になるという。このため、気候変動を踏まえた治水計画に見直すと共に、流域対策の目標を定めて流域対策の充実を図り、対策の量・質・手段の強化を通じて早期に防災・減災を実現する。2023年度以降、気候変動を踏まえた河川および流域対策の方向性を「流域治水プロジェクト2.0」として全国109水系で順次更新する。

 

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