炭酸カルシウムコン(CCC)、廃材とCO2で実用化 東大など

東京大学などの研究グループは9月30日、大気中のCO2と廃コンクリートで生成した炭酸カルシウムで作る「炭酸カルシウムコンクリート(CCC)」を用いて、建築物などを建設できるめどが立ったと発表した。 廃コンクリートを使用した急速なCO2回収・固定化(DACCUS)が可能で、カーボンネガティブも実現できる。研究グループは、廃コンクリートを粉砕して4種類の粒子サイズに分級。ミスト状にした水分を廃コンクリート粒子に一定間隔で供給した後、乾燥を繰り返すなどして大気から直接CO2を分離・回収する技術を従来技術の50倍に加速化。CCCのカーボンネガティブを実現し、低温で微粉末材料を加圧・高密度化した直径10㎝のCCC硬化体円柱で、圧縮強度38メガパスカルを実現した。

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