No.40 全産業レベルで比較すると、コンクリート製品業界の経営者の発想は、まだまだ遅れています。「考える」を、大幅にレベルアップしましょう。
1.「今までやってきたことで良いではないか」から脱皮して、「自社で採用している製造方法がどの水準にあって、最高レベルの製造方法とは、どういうものなのか」
2.当業界は「同業者にどう勝つか」「生コンで売っているものを製品で売る」を考えていますが、それだけではいけないのです。
3.今注力すべきことは「他材料使用製品の代わりにコンクリート製品で売る」である。「鉄やアスファルトやプラスチック等の超大量使用製品を、我々の製品使用に切り換える」である。
4.例えばパイプである。
コンクリート製品は年間販売量が約20万トン、鉄のパイプは約450万トンで、22倍以上売れている。プラスチックパイプも大量に売れている。その理由は、ヒューム管生産システムでは、トン5万円であることである。即脱パイプは、ほんのわずかで、大量に売れない理由がある。新技術を導入すれば、大量販売が可能である。これが出来れば世の中が、ものすごく喜ぶ。理由は、鉄は錆びてダメになり、プラスチックは劣化して交換が必要になる。材料費だけでなく、地下事業で交換費用莫大。この解決策は、最新技術、最新設備で生産された、最高品質のパイプ生産である。コストも、ヒューム管をはるかに下回っている。
5. 第二は、アスファルト車道である。生コンは施工タイム短縮に努力を重ね、ワンデイペイブまで来たが、依然として落第。レンガ型製品使用は一般車道に使えない。第四の車道は既に出現し9工場でフル生産していたのに、生産する会社がゼロになって久しい。この事業の再開が望まれている。
6.建築の省力化が、強く望まれている。現場で足場を組み、型枠を組み、2時間も生コンを運び高い所まで持ち上げて打設、ゆっくり強度が出るまで待ち、脱型作業後、全て片付ける作業をする。これらの省力化が、急務である。一型ごとに、変わる寸法の製品の万能型枠システムが出現している。建築用製品の供給が切望されてい。