MITとec3コンソ、蓄電コンクリート実用化へ 會澤高圧 

會澤高圧コンクリート(本社、北海道苫小牧市、社長=會澤祥弘氏)とマサチューセッツ工科大学(MIT)は蓄電コンクリート「ec3」の社会実装に向けて共同研究コンソーシアムを設立することで合意し11日、同社の福島RDMセンター(福島県浪江町)で調印式を行った。ec3はMITの研究チームが開発を進めるセメント系素材の先端テクノロジー。炭素微粒子のカーボンブラックをコンクリートに添加すると、電気をコンクリート内部に蓄える機能を持たせた蓄電コンクリートとなり、その2つの電極を絶縁体で分離すると、それぞれの電極に多くの電子が蓄積して強力なスーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)が形成される。ec3の社会実装を加速させるため、同社とMITが日米にまたがるコンソーシアムを設立することで合意した。今後、①住宅をはじめとする産業分野および、インフラ分野向け自己発熱コンクリートの早期実用化②道路内充電(EV走行中の非接触充電を想定)の開発を含む蓄電コンクリートの実用化―の2つを目指す。

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