スランプ廃止検討、AI導入し省力化   

 国土交通省は、生コン情報の電子化による品質管理の生産性向上を図るため、生コン受入時の品質試験(スランプなど)でAI技術を用いた画像解析による品質管理の導入を検討している。2月26日に開催された第14回コンクリート生産性向上検討協議会では、2023年度から全国の直轄工事で実施している、生コンスランプ画像解析の試行結果と今後の課題について報告が行われた。協議会では、こうした技術的革新に加え、制度運用の根本的な見直しも示された。受入検査など生コンの品質管理に、多くの人手を要する点が生産性向上の妨げになっているためで、従来、設計段階で発注者が定めていたスランプ値の明示を廃止し、施工者が決定する形に変更する構想が示された。また、JIS認定工場で製造された製品であることを前提に、現場での品質確認を省略。スランプ、温度、水セメント比などの確認は施工自体の管理に委ね、ICTを活用した全数予測手法によって品質管理を行なう構図も示された。

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